2016年度・3学期
March
3・31
クラスの平和を作るために
ワンパクたちには、自制してもらって・・・・
一方で、転校していくクラスメートとの
お別れ会を企画しました。
これを話し合って決めたのですが、
一応転校生には、教室を出てもらって、企画!!
そうしたら、子どもたちは写真を使って
パワーポイントを使って、アルバムを作りたいと言う。
一方で寄せ書きと、レクもやりたい・・・。
ワンパクたちは、司会とレク全体の担当になりました。
これが十分楽しかった、私にも。
例えば、校庭を使って、
ダルマさん転んだ、ドロケイ、ドッジボールをやりました。
子どもたちで全部決めたら、
ダルマさん転んだは、校庭の隅から隅を使って・・・。
「だるまさん転んだ」の声が聞こえない、動いたかどうかも見えない・・・
でも、だから面白い。みんな彫像のように動かない。
ドロケイは、運動ができる子たちが、鬼で8人?立候補。
捕まる捕まる・・・、でも、監獄破りで、すぐに逃げる逃げる・・・。
ドッジボールもメンバーを練りに練っていたもので、
盛り上がりました。
1時間の間に、もめることなく、十分楽しめたレク。
そして、アルバムのプレゼンテーションも
総合で勉強した延長で作っていたので、これも傑作!!
寄せ書き担当もがんばって、みんな笑顔で楽しみました。
最後の修了式の後、さようならを言おうと思ったら、
ストップ! 子どもたちから歌と寄せ書きのプレゼント。
仕掛け人は音楽の先生。
でも、私は大失敗。歌にダメ出しをしてしまいました。
なぜか…何を歌っていたのかわからず、やっぱり学年優勝だったので、・・・。
この点は、あとで、なぜ先生は泣かなかったのか、ダメ出しだったのか、
階段での子どもたちの雑談を聞いたら、
子どもたちの顰蹙を買っていたようで、大失敗でした。
ごめんねみんな。でも、お別れ会と毎日の目標達成と、
充実した一週間で、楽しかったね。
クラス替えだから、さようならです。
なお、私は一区切りで正式採用は終わりですが、
再任用で、来年も同じように働きます。
体力を衰えさせないのが、課題かな?
3・29
ワンパクたちとのバトルは
結局、大団円になりました。
まず、学活の時間に、
最後の一週間、良いクラスになって、
いい思い出を作って
終わりにするために、困っていることがあったら
書いてみようと・・・アンケートを実施。
そうしたら、やっぱり出てきました。
・授業中大声を出している人たちがいて、集中できない。
・クラスメートをまねて、笑っている男子と女子がいて、
とても気分が悪い。
・チャイムが鳴ってから勉強道具を
ロッカーまで取りに行っているので、授業が始められない。
・掃除をやらないで、笑っている人たちがいる。
・・・・・・・
密告を奨励しているようですが、
力関係から言って、我慢している子どもたちがいることは確か。
グループに同調できる子たちは楽しくても
そうでない子にとってみると、ちょっとおかしいと思っても、
それは言いにくい・・・。
私に対してもやっぱり、同情してくれる子たちもいました。
・先生の話し中に、質問しないで、話が終わってから質問した方がいい。
・やたらに、先生に理由を言う人がいるけれど、
実行した方が早いと思う。早くやればいいのにと思う。
でも、これをそのまま出したら、変な空気になってしまいます。
まるで独裁国家の情報操作のようになるので、
(とは言っても、たぶんにそういう操作は多少しているのですが、)
とても気持ちがこもったアンケートがあったので、
それを読みます。
「クラスメートに注意してあげる時にも、笑顔と
相手のことを思って、話してあげたい。
注意せずに(シャツの裾が出ていて下着が見えていた)のを
笑ってみているのは、とても嫌な気持ちになった。
同じクラスなんだから、ちょっと注意して教えてあげれば
みんな笑顔になれる・・・」
彼女の文章に驚いたのは、自分はこうしたいと書いていて、
こうするべきだ、とかこうしない人は悪いとか、
人のことをあげつらっていないことでした。
さすがに、こういうアンケートを読むと、
子どもたちはシーンとして、そうだなあと同意してくれます。
そしてみんなが困っていることとして、
授業中、大声を上げて話すことと、
チャイム前に準備をして座らないこと・・・を困っているクラスメートの人数、
7~8人として、紹介し、名前の出ている○○君、
気を付けようね・・・。と話しましたが・・・。
○○君たちは、その間、ぶぜんたる表情。
彼らは、そんなに邪魔をしているつもりはなく、
悪気はないからです。
でも、彼らが少し静かになると、
他の子どもたちが元気になります。
それに、ワンパクな彼らは、すぐに元気になるから大丈夫。
そして、このあと班ごとに話し合い、1週間限定の目標を立てました。
日替わりで・・・。
おかしなことに、給食の目標が半分を占めていました。
残さないとか、楽しく食べるとか、感謝して食べるとか・・・。
でも、意識的に協力を考えることはとてもいいことでした。
大団円の理由は、明日に報告します。
私自身もとても楽しい経験をしました。
4月からは2年生、クラス替えがありますから、
同じメンバーで過ごすことはありません。
大団円で、とても良かったです。
3・28
学期は終わってしまいました。
24日に5年前の卒業生が
今の学校に訪ねてきました。
一人はとても明るく青年らしい子。
もう一人はシャイで、受け持っている時も
ろくすっぽ応えてもらえなかった気難しい子。
でも、15分くらいしか話さなかったけれど、
とても楽しかった。
気難しかった子は、社会性が出てきて
宇宙人がいるかいないか、
物理学的にとうとうと話し始めて
煙に巻かれてしまった。
「先生は、北朝鮮に戻った方がいいですよ」
そんなわけのわからないアドバイスをくれて、
大笑いして、別れた。
理科大で物理学を専攻しているらしい、
もう一人の方は神奈川大学で法学部なのだけれど、
旅行業界に進みたいとか・・・
それぞれの大人への希望を聞いて、すっかりうれしくなった。
今の一年生も、卒業するときは、きっと大人になって
シャイに照れながら別れを言うのだろうなあ・・・。
3・15
昨日は、卒業式。
若い女性の先生が、袴をはいて、
教え子たちの名前を呼ぶのは、感慨深い。
2年前、学生気分だった先生も
「子どもたちに育てられて、僕は先生になりました」
カッコ良いこと言うじゃないですか。
ジ~~ンときます。
さて、わがクラスは、やっぱり
小さいバトルを、ワンパクたちが
私と繰り返しています。
男子のワンパク連中が、
仲間意識が強くなってきたものだから、
怖いものなしで、いちいち
話の途中で、文句を入れます。
一時はおとなしかったのに、
やっぱりのど元過ぎれば…ワンパク精神は
またすぐ戻ってきます。
卒業式に出席しない(人数が多すぎて入れない)子たちに
課題が出ると、「どうしてやらなきゃいけないんですか?」
今日の予定で昼休みがありませんと言えば、
「どうしてですか?」
卒業式の当日、簡単掃除をやるから雑巾を持って行ってと言うと
「どうしてですか?」
質問と見せかけて、不満を表明するのが、
流行になっています。
いちいち答える必要が無いので、
流していると「あ、無視だ」
「話の途中です」と私がたしなめれば
「質問しちゃいけないんですか」と、
とぼけて聞く・・・。
文房具を遊び道具代わりに使っている男の子を
たしなめたら、
「家庭のプライバシーに立ち入ってる」
という論理をもってきたこと。
驚きました。
でも、中学生のころって、
私自身も、親にさんざん
「屁理屈だ」という言葉を言われ、
自分はちゃんとした理屈のつもりで、
すごく、心外だったことを思い出します。
ここは、世論を盛り上げようと、
クラスの子どもたちの意見を
明日は紹介しようと思ってます。
教師が、ここで負けてはいけない・・・!
無法地帯になれば、
楽しくなくなるのは私だけでなく、
クラスの子どもたちなのですから・・・。
でも、とにかく
何人かで寄ってきて、
反論しようと楽しみにしているワンパク中学生は、
手がかかってちょっと大変です。
3・10
教材研究をしていると、
…教材研究と言っても、幅広く情報を得るのですが、
ドキュメンタリーや本に、とても感動してしまう時がある。
最近の一本=アフリカのコンゴの情報を伝える映像。
あまりに、ひどくて、凄惨で、
イスラム国より、ひどいかもしれない。
コンゴは、ルワンダ内戦の
影響を最悪の形で受けてきたらしい。
国の形を成していない。
自国民を政府軍が略奪レイプするのだから。
それも、3歳児からの女の子をレイプするとは・・・。
そうして採られたレアメタルを
私たちは使っている。
計算してみると、1台当たり
1円以下のレアメタルを手に入れるために
コンゴでは、人殺しが20年続き、
500万人の人々が死に、
20万人の子どもが少年兵になり、
何万人もの人々がレイプされている。
アリの巣のような柱のない穴に、
子どもたちが潜って、レアメタルを掘っている。
言葉を失う。
そして一冊。
永山則夫を知っているつもりだった。
しかし、堀川恵子氏の本
「死刑の基準」には、心を打たれた。
永山則夫と獄中結婚した女性は
なぜそうしたのか、これは、本当に心を揺さぶられた。
そして、裁判官たちは、何を思い、判決を出していったのか、
弁護士は、何を明らかにしようとして、永山則夫に
どう寄り添おうとしたのか。
人を裁くということはどういうことか。
具体的なたくさんの証言を通して
語られる言葉には、それぞれの人々の人生の重さがあって、
堀川さんは、それを十分伝えている。
それでも、私は、逡巡なく、死刑にはどうしても反対。
そこが、堀川さんとの違いだと思う。
死刑はやはり殺人だと思う。
永山則夫の処刑のようすは、漠然としか描いてはないけれど、
永山は最後まで肉体的にも抵抗して
体中傷だらけで叫びながら命を奪われていったらしいことがうかがえる。
それでいいのだろうか。
それを望むのだろうか。
命を奪う裁きは、誰にもできないと思うからです。
なぜか、それは、人は間違いを犯す生き物だから。
一気に読み終えてしまい、本の重さを
ずっと引きずっています。
3・9
てんてこ舞いの毎日。
それでも授業は続く。
名作「人間は何を食べてきたか」シリーズの
「血の一滴も生かす」
ドイツのビュットナーさんの家の
豚一頭つぶして、ソーセージを作る過程を見る。
今から30年近く前の映像だが、
命をいただく感じがとても素晴らしい。
混合農業のイメージも付く。
そして、甜菜糖の味見もする。
ドイツの輪作で、てんさい、とうもろこし、小麦を作る
と言っている。
味見もこだわりの一つ。
今の時代、ノロウィルスも、アレルギーも
とても怖いので、ほんの少しの
耳かき一杯程度の試食にとどめる。
砂糖の味見は、このぐらいで十分。
今日は、このあと、アフリカの子どもたちの様子と、
レアメタルの鉱山の様子を見せたが、
意外だったのが、眠ってしまう子もいたこと。
アフリカは、あまりに遠いのだろうか?
字幕のインタビューが退屈なのだろうか?
どうやったら心に響くのか、また考えなくてはならない・・・
3・1
討論したために、
EU離脱を話題にしている
NHKの報道番組を30分、
子どもたちはじっと見ている。
これは珍しい。
相当難しい内容をわかろうとしている。
関税がいるかいらないか
移動の自由があった方がいいかどうか
移民を受け入れてリスクを負うかどうか
最後に、日本もEUをマネすべきかどうかを
自分の意見で書いてもらうことにした。
どのくらい理解できているかどうかが、楽しみです。
ここのところ、いろいろな意味で
大忙し。給食でのトラブル、
集金前のカラの集金袋、一瞬行方不明事件
つばが飛んだから汚いor汚くない事件、
小さいことだけれど、
やっぱり神経を使うから、
とても丁寧に対応する必要あり。
どちらかと言うとおおざっぱ、
繊細さに欠ける私には、今の時代
経験でどうにかついて行けているけれど、
初任者で勤務したら、とても、大変で
落後してしまうかもしれない。
最後には、心をこめて…それで対応するしかないと
腹をくくっているから、おうように・・・
Febrary
2・25
EU離脱するかしないか、
子どもたちが、イギリス人になったつもりで
討論しています。
とても面白い。
現実は、イギリスの都市部・インテリ層が離脱に反対、
郊外と、労働者階級が賛成なのに、
教室では、弁の立つ勉強得意派が
離脱派に賛成、反対に
普通の子どもたちは離脱に反対。
その理由は、
離脱賛成は、自分の国に得にならない
分担金を払う必要はない、
難民を受け入れる必要はない、
テロが広がり、命を奪われたくない。
福祉は難民にかかる税金が増える。
離脱反対は、移動の自由、税関検査・関税もなく
とても自由な感じがする。
難民がいれば受け入れてあげたい。
お互いに助け合っているのだから、
イギリスが困った時にも助けてもらえるだろう。
この論の中には、日本人特有の、
集団はまとまるべきだ、お互いに助け合うのが美徳だ・・・
という集団を大事にする思想があると思います。
近代化論の中では否定されてきた集団で
まとまろう、お互いを自己規制して、
封建的な社会が残っている中では
個人の確立が無い・・・そういう論調を
学問上では大学で学んできましたけれど、・・・
最近は、これが、日本人の美徳であり、
だからこそ、個人にすべて任され、
弱肉強食・自己責任を言う西欧社会とは違う
日本社会が崩壊しない一つの歯止めになっているようにも
思います。
点数にとらわれず、利害に疎い
普通の子どもたちの中に、
「EUの中で、助け合い、経済発展するべきだ」という
理想論を見ます。
でも、実際に、日本にも難民が何十万人もやってきて、
福祉がさらに赤字となり、仕事が奪われるという
そんなイメージが広がれば、
そういう理想論もどうなるか?
それを、今度はNHKの番組で見てみるつもり。
子どもたちにも言いましたが、
今回の討論は、EUを離脱するかどうか
その議論を少しでもわかるようになるための一つの手段、
そして、グローバル化、アメリカのトランプ大統領誕生
にも共通する問題の一つと、
理解するための布石なのです。
各クラス、討論をした後、
離脱するかどうか投票しました。
僅差のクラスもあれば、圧倒的多数のクラスもありましたが、
結果は、どこのクラスも離脱しない…となりました。
番組を見て、みんながどう思うか、
とても興味があります。
今の社会を謎解き、
将来を見据えようとする・・・そんな授業が
できたら、わくわくしますね。
一歩、子どもたちと一緒に
自信を持って、踏み出せたように思います。
2・19
授業は歴史から地理に移り、
ヨーロッパとアフリカを一度に教えています。
なぜかと言うと、関連性が深いから。
どういう教材DVDを見せようかと思い、
やっぱり私が一番優れているものを見せたいと思い、
ミュージカル映画「Sound of Music」の
一部を見せました。
子どもたちにとっては、アルプスは「ハイジ」が
その象徴ですが、
私にとっては、サウンドオブミュージックの冒頭場面。
ジュリーアンドリュースが、アルプスの高原で
山並みを背景に歌う場面がいつも思い出されます。
映画を見なおしてみて、
最初の場面、そしてドレミの唄の場面、
人形劇の羊飼いの場面、そしてエーデルワイスの唄
そして最後のアルプスを越えて逃げていく場面。
すべてがアルプスの地形と、産業と…を表していると思い、
映画の中から30分だけ選んで見せました。
子どもたちが映画を見ている横顔を見ながら、
やっぱり優れているものを見る
子どもたちの顔はすごいと思ったのです。
ドレミの唄の場面を見ながら、
学年全員の子どもたちが、
口をポカーンと開けて見ている。
それでいて、授業が終わったとたんに、
休み時間にドレミの唄を歌いだす。
エーデルワイスもおなじみの曲のようで、
歌っていました。
そして、ヨーロッパの酪農を教えた後、
私の大好きなチーズ「コンテ」を
ほんの1mmのかけら、ごちそう。
チーズを嫌いな子どもたちもごく少数、
でも、「激うま」と絶賛した子たちも多数。
その後、イギリス人になったつもりで、
EU離脱、賛成か反対か、討論後
投票をして、・・・
そのあと、豚一頭からソーセージを作る
「人間は何を食べてきたか」の名作を見せて、
混合農業を実感してもらうつもりです。
2・18
忙しく過ごしているうち2週間以上たってしまいました。
クラスの子たちとの
丁々発止は、いろいろあって、
ひと段落しました。
小さな小さな事件ですが、
(今迄の勤務校より絶対的に平和なので)
そこからほころびが出てくるので、
ていねいに指導します。
笑ってしまうのですが、
授業中に、「絵しりとり」をやっていた
男女4人組。
なんと紙飛行機まで飛ばしながら
絵しりとり!
4教科、多い時間は4~5回飛ばしていたとか。
周りの子どもたちから情報が入り、
各授業担当の先生たちに
お詫び行脚してもらいました。
周りがだま~~っている、
そんなクラスや学校の状態だと
少しずつ、少しずつエスカレートして行って
教師が黒板に板書している時に
まるで「ダルマさんが転んだ」状態になる、
授業が遊びになってしまいます。
でも、今のところ健全状態のクラスなので
何人もが、まずいんじゃないかと、
ご注進がありました。
やっぱり、まともな状態で、
子どもたちが安心して過ごせて、
授業をまず大事にして、
嫌なことを言われて、笑われるんじゃないかと
おびえるような状態が無い・・・
それは、クラスにとって、
一番大事なことだと思います。
2・17
海外ドキュメンタリーの中で、
アメリカの貧困の子どもたちを取材した番組がありました。
その番組は、今も衝撃的に
私の中に残っています。
失業中の母親、
冒頭場面で出てくる中学生でタバコをすぱすぱ吸い、
僕はこういう人間だとつぶやく男の子・・・。
あとで分かりますが、義父にレイプされ、
それを見つけた母親が義父を殺そうとして、
ナイフを持って乱闘?になり、刑務所に。
義父の方は証拠不十分で釈放され、
この男の子は、祖母と暮らしています。
捨て鉢になっているこの男の子は
学校に適応できていず、午後、毎日早退してしまう。
頭が痛くて、やる気になれないと…薬も飲んでいる。
それに対して、校長は
これだけ早退が続いて授業を受けてないと、
学校は続けられないと最後通告。
全くコミュニケーションが成立していません。
家庭も荒れ果て、地域も荒れ果て、
子どもたちも親たちも、毎日を刹那的に生きている。
毎日食べ物を手に入れるだけで手いっぱい。
フードカードで食料を購入するも
何十円単位の買い物のみ。
相談できている大人がいない・・・
面会に行くと母親に「僕は大丈夫だよ」と
気丈なふりをする息子、
その姿に母親は泣き崩れています・・・。
くら~~い気持ちになる番組。
でも、だからこそ、トランプが選ばれ、
そこにしか希望がないと思わされているアメリカの経済・社会。
これって、資本主義の失敗ではないのでしょうか?
「冷戦を勝利した」のは、本当にアメリカの資本主義なのでしょうか?
2・5
休んでいる間に、・・・・医者に登校するなと止められた。
海外ドキュメンタリーを、ずっと見て過ごした。
この番組が無かったら、
どれだけ、私の人生で、
世界が色あせて見えただろう。
世界を旅しながら、このニュース番組が教えてくれたおかげで
世界を信じられるし前向きになれる・・・。
2・4
なんと、私自身がインフルエンザに
かかっているうちに
2月になってしまった。
久しぶりの38,5の高熱はこたえた。
タミフルもどうも合わないような気がする。
いつまでもふらふらして
歩いていても自信が無い。
ようやく一週間が終わり、
体重が3キロ近く減って、収まった。
一時は2日間で4キロ減って
フラフラ、頭はガンガン・・・。
さて、来週は元気を出して
世界地理に戻って
ヨーロッパとアフリカを同時に教えよう。
最近気になっている女子二人。
一人は、お母さんの期待が大きくて
本人はパニックになり、号泣していた子。
もう一人は、自傷気味の子
どちらも、こちらが心配していることを
無理やり強く伝えている。
それにしても、
二人にはそれぞれ違った
処方箋が必要。
来週試してみるつもりです。
January
1・29
先週は、今度はインフルエンザが猛威をふるった。
私のクラスも、毎日5~6人の患者。
ようやく来週は落ち着きそうだと思ったら
今度は私が風邪をひいたようです。
風邪をひくと、必ず咳が止まらなくなり
ぜんそくのようになってしまう。
でも、ベテランは、みな高熱は出さず、
インフルエンザやノロウィルスにかかるのは、
若い先生たちばかり・・・。
たぶん免疫が違うのでしょう。
見事に三年生はほぼゼロ。
ところが隣の2年生は
学級閉鎖が3クラス。
1年生は早帰りが2クラス・・・です。
花粉症の季節にもなってきて、
油断大敵な季節になってきました。
出席率は悪いけれど、
私の博物館と、木簡に甲骨文字を書く体験は
やっています。
とても繊細な甲骨文字を
いたずら小僧たちが書いていて・・・う~~~ん、なかなかです。
1・23
トランプ大統領就任。
大統領選挙の時も、
開票結果の時も、
就任の時も、大騒ぎだが、・・・
なるべく平常心でいたい。
いろいろな分析が出ているが、
一番の問題は、アメリカの教育だと思う。
以前にも書いたと思うけれど、
公立学校が荒廃し、
集中合併、廃校も増え、
教師がやる気をなくし、
理念に燃えなければ、共通の価値を
育てることはできないと思う。
そんなアメリカの教育の荒廃が
最低でも20年は続いたから、
アメリカの当然の価値は、無くなってしまった。
9・11と、格差社会で、とどめを刺された。
デトロイトの廃校のドキュメンタリーを
録画してあるので、見てみようと思う。
何年前だったか・・・。
平等とか、人権とか、
人類が何度もの争い、戦争を経て、
現代の価値として作り出してきたものを
失うことは、許されないことだ。
利潤だけでは、世界の人々は生きていけない。
だからこそ、共通の価値と希望を求めて
マンデラの地や、アンネフランクの地に
あらゆる人種の人々が、訪れるのだろう。
単なる観光では、子どもを連れて
訪れることはないと思う。
どうしても、少数派を差別し、
女性を道具と例えるような政治家の
たとえようもない品の悪さに、
辟易として、言葉に出すことさえ、
私の品位にかかわると思えるほど。
やはり、資本主義に対する社会主義のような
歯止めが無くなった資本主義は
こうして、利益のための
闘争を作り出すのだろうか?
永遠に・・・。
そういう実験がアメリカでなされるのだと思う。
大統領の周りは、むき出しの資本家達ばかり。
それでどうして、少数派や
人民の声が聞こえるだろうか?
1・19
古い荷物を整理していたら
25年前の通信が出てきました。
これが、学校か?と思うほどの荒れ模様。
これを読んだ会のお母さんたちが、
当時、とても興奮して
おもしろがっていたことを思い出します。
まるで「ドラマのよう」
「ドラマより過激でおもしろい」
そして、よく、励まし、慰めてくれました。
もう一度読むと、
あまりの状況に、胸が痛くなる感じ・・・。
でも、今の中学校の若い先生たちには
「この学校よりは、うちの学校がましだ」という
慰めになるかもしれません。
まだ35歳だったせいか、
小学校から中学校に移って
初めてだったせいか、
私の「ノー天気」なこと。
例えば、「朝自習で行方不明者が三分の一に減った、
よかった・・・」
今から読んでもえ~~~~???
目が丸くなってしまう。
学校の体をなしていない・・・。
この学校で、骨身にしみてわかったことは、
「学校の教師の資質で一番重要なことは、
あきらめないこと、楽天的に考え、へこたれないこと」
そしてもう一つ。
「子どもたちにいうことを聞かせようと思っても、
それは無理。その気にさせないと動かない」
まるで、母親の子育てだけれど、
子どもも生まないうちからそのことを骨身にしみて
わからせてくれた子どもたちの武勇伝を
他のページで、近いうちに紹介したいと思っています。
1・13
沖縄の旅で、今回一番私にとって良かったことは、
若い方たちを一緒に連れていけたこと。
そう言えば、私が最初に沖縄を訪れたのも
白井さんが沖教組の中頭支部に呼ばれ
講座を開きに行く時に、他の若い人たちと一緒に、
初めて訪れました。
阿波根さんと、初めてお会いした時が、
その時で、私は20代。
米軍基地の中の阿波根さんの土地にも
入らせてもらえ、その緊張感はただ事ではなかった。
二回目に訪れた時も、同じ中頭支部に招かれて
入門講座を開きました。
サトウキビも刈り取り、砂糖も作って
ソーキ汁をごちそうになりました。
三回目になって、会として、伊江島で
合宿研究会をやったりして、基地・戦跡も回りました。
そうやって、2回目までは、ベテランの戦中派世代の
先輩に連れられて、沖縄を訪れました。
先輩の先生たちも、戦争を体験している人たちは、
沖縄が復帰する前の占領下に心を痛めて、
そういう思いから、熱心に、私たちに伝えてくれました。
それが、バトンをつなげる形で企画できたのが、
とても良かった…そう思います。
1・7
今日は博物館に来ています。
寒くて凍える・・・。
北側斜面なので、昼でも、地面が凍って、
霜柱が立ったまま。
博物館の整理整頓にやってきました。
年末年始は(年始もです)、我が家は
常に大掃除。
昨年末は、ひと段落で、感慨も新たです。
何かというと、我が家では
八畳間、一部屋が教材教具・資料・本で
占領されてました。
一番多かったのがVHSのビデオ、4000本を超える
ビデオが部屋にびっしり…おかげで授業は自由自在。
それもこれも、会の白井さんが撮りためておいてくれた
ビデオをビデオチームとして、保管していたからです。
しかし、VHSの時代も終わり、
DVDの時代へ~~~。
そこで、DVDにダビングをしてVHSを処分。
それに、ここ10年近くかかり、
ようやく、ほとんどVHSのテープに占領されていた
部屋が、本と資料だけの部屋となりました。
この労力たるや・・・・ため息を何十遍だしても、
終わらないくらいの時間でしたが、・・・。
教材研究には、時間とお金がかかります。
特に社会科は、常に新しい課題と向き合わなくてはならない・・・。
でも、やりごたえはあります。
沖縄のたびも、そうして、若い人たちの心に
ぐっとくる現場の熱気を伝えてくれたようです。
明日は、その話を書きましょう。
1・6
さあ、新しい年が始まりました。
あけましておめでとうございます。
遅ればせながら・・・。
ページも新しくしました。
こういう編集も以前したのが数か月前なので、
忘れてしまって大変。
2時間もかかってしまいました。
新しい出発に心を引き締めて・・・。
子どもたちと昨日会いました。
ところが一日目から波乱。
暮れに書いていたワンパク少年のうち一人が、
仲良しの男の子の席の後ろに行きたいと、
気が付かないうちに勝手に席替え。
まあ、本人の理屈は、
班の中の移動だし、
以前、いた席だから、本来の席に戻ったんだし、
許されるだろうという目論見・・・。
ところが、どっこい、
私にしてみれば、彼を許せば、
僕も僕もと、あの四人が移動したがるのは
見え見え・・・。
ダメったら、ダメと言っても、
ぶつぶつ言って、無視しています。
以前の私なら、クラスのみんなの前で、
メンツをつぶされて、むきになって怒鳴り散らして、
元に戻させる。
それでも、私には、
あんなやり方は優しすぎる・・・と
卒業した子どもたちは言っていました。
はて、どうするか、みんなの見ている前で、
怒鳴っても、彼は動かない気配・・・。
新年早々、彼は私を試し、
みんなは私の顔いろを見ている風情です。
廊下に呼び出しました。
「私の責任は、まず授業を受けさせること、
集中させること。でも、あなたの言う通りにしていたら
絶対不可能。あなたのそれは、わがままじゃない?」
彼は、こう言います。
友達を集中させるように、僕が注意する。
(そのつもりもあるのでしょう。でも、
今までの実績から言ってみんながそれはできないと
わかっている)
「授業に集中できないと、
1年生で勉強が追い付かなくなると
進路にまで影響が出てくると、
お母さんたちにも、約束したんだから絶対ダメ」
彼はいやいやうなづきました。
ところが、教室に戻っても、
一向に席を戻す気配がなし・・・。
こうした時、みなさんならどうしますか?
周りの子どもたちの作業をいったん止めて
本人が動くまで連帯責任で待たせて、
圧力をかけるとか?
実力行使ですか?
こういうのが、うまくないんですね、私は。
いうことを聞かせるということが・・・。実はね。
子どもは言うことは聞かないものだと、
中学の初任校で、つくづく,
そして、とことん知ってしまったものだから、
「私の顔色を読み取らせる」なんて、不得意なのです。
そんなにへりくだってほしくないし…なんて思ってしまう。
(私自身が母の顔色と先生の顔色を見て育ったものなので)
私自身が、うかがってほしいような、そんな顔色を作れないし・・・。
だから、甘いと言われてしまうのかも。
でも、お正月なので、むき出しの権力は
無しにして、
こういうやり方にしました。
一向に席を変えない彼に対して、
帰りの会の「先生の話」の時に、
三学期は一年生のまとめだから、
とても重要な時間です。授業も集中しないと
難しくなる。だから、○○君と○○君の席は
元に戻して離れてもらいます。
そう言って、さようならをした後、
彼が教室の後ろの扉でうろうろしている時に、
見ている前で、私が席を元に戻しました。
これで、彼は強引に火曜日、友達の後ろに
席を変えられないと思います。
・・・・さて、私のバトルは勝利になるかな?
小さい話ですが、こういう一歩から
教師としては迷うし、子どもたちとの関係が作られるので、
どうでもいいようですが、ある意味では、どうでもよくない。
さて、火曜日どうなるかな?
日々、これ小さなバトルです。小さな真剣勝負!!
1・5
なんと、半月以上もご無沙汰してしまいました。
ごめんなさい。
自分でパソコンを開けてみて、唖然!!でした。
すみませんでした。
師走はその通り、走り回っていました。
三者面談がなんと、12月21日まで・・・。
その前に通知表を仕上げ、・・・・
一方で総勢24名の沖縄フィールドワークの手配を
添乗員、旅行社並みに、
手配しまくっていました。
23日に出発
おかげさまで若者たちに大好評。
1日目、辺野古
2日目、大浦湾の自然を満喫…釣りや渓流歩き
海岸で拾った貝からアクセサリー作りなど。
3日目、読谷村のガマをめぐり、南部戦跡も・・・。
4日目、サトウキビ刈り取りと砂糖工場見学。
5日目、三線体験と伝統工芸体験
若い人たちにドライバーになってもらい、
せわしく移動しながらも、一方で、
着いた場所では、非常にゆっくり見学。
知花さんにもお会いでき、いろいろな方から、
沖縄の現状をうかがって、若い人たちにつなげたように思います。
やっただけのことは、あったぞ~~~!!!!でした。
今年は、沖縄にとっても、少しでもいい年になりますように・・・・。
正念場だと言っておられました。